~感想文~全商連第25回 事務局員交流会に参加して
私にとって初めてとなった今回の交流会は、全商連60周年を目前に控えていること、また東日本大震災からの復興ということもあり、例年以上に全国が一つとなって盛り上がろうとする貴重な年の開催に参加することができたのではないかと思います。
3日間の日程では講演、幾つかの活動報告そして分散会が行われましたが、その中でも私は愛知瀬戸尾張旭民商の活動報告が最も印象的でした。役員が新体制となって毎週相談会を開き役員同席で相談を受け、支部で内容を共有することで仲間意識も強くなり新入会者も退会があまりなくなったということでした。
民商のおかげではなく民商と一緒に成長し要求解決することを目指しているそうです。そのきっかけには「拡大拡大とばかり言うなかで、役員さんに押しつけるようなかたちで民商活動を嫌と思わせてしまっていた」ことに気づいたことがあったそうです。
事務局員として役員さん会員さんへ拡大や運動を呼びかけることが必要なことだとしても、動かしてやらせてしまうのではなくその気にさせることが本来の役目だと思います。役員さん会員さん自身が民商の値打ちを実際に感じ納得したうえで、自主的に周りに伝えたい、もっと広めたいと思ってもらう、そして仲間が増えることが喜びだと思ってもらうことが拡大につながるということを改めて実感しました。
また分散会では長い経験を積まれた先輩事務局員も多く、会員さん自身を知ること、また変化に敏感に気づくことが事務局員として求められることだというアドバイスを受けました。そのためにも班会や支部会を行うことが大事になってくると思います。
事務局員にとってももちろん、会員さん同士でも近くにどんな商売の人がいるのかから始まって経営のことや生活のことを話せる場はとても貴重です。新聞配達や集金の時だけでなく普段から情報の共有やお互いの店を利用することこそが、民商の値打ちです。そして商工新聞を読み合わせしたり、勉強会をしたりすれば絆も一層強まります。
みんなで商工新聞を読み、各地の取り組みを知り、自分たちの地域でどのように活かせるのかを一緒に考えることはとても刺激になると思います。
今回、全国でこんなにも同じ志を持った人が日々奮闘していることを肌で感じることができただけでも私にとって大きな意義があったと思います。それぞれ自信と誇りを持って自分の民商をアピールする姿に、私も次回こそはと思い気持ちの引き締まった3日間となりました。
米満 笑香