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=納税緩和制度の活用を= 滞納問題「なんでも相談会」開催

 「どうしたらいいいか悩んでいました」と 切実な悩み相談から徴収実態も明らかに 

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「国保税や介護保険の制度改善に向けて共にとりくんでいる社保協(県社会保障推進協議会)との共催で「滞納問題・なんでも相談会」を開催し、国保税の滞納と消費税の納税相談で2名が相談に来られました。相談会には社保協の長住事務局長と民商事務局を中心に対応しました。 

会員の A さんは消費税を一時に納められず 10 回で分納を希望。納税緩和制度(換価の猶予)の活用をすすめると収支状況関係書類を揃えて後日改めて段取りしていくことに。 

国保税の滞納に悩んでいたという B さん(会外)は、親の介護のため2年前に退職し、1年間介護で無職の状態でしたが、昨年からバイトをしながら毎月1万円の納税をしてきました。「市の窓口に相談しても『滞納分を充当する金額を納めてもらわないと困る』と迫られ、弁護士にも相談したけれど『サラ金から一時的に借りて納めたらどうですか』との言葉に精神的にも疲れ果てていました。生協病院で「滞納 110 番」のチラシを見て相談に来ました。」と実情を話されました。 

社保協の長住さんは「払いたくても払えない方が大勢いる中で、厳しい徴収の対応が納税者を苦しめているのが現状です。今から窓口に一緒に行きましょう」と励まし、民商事務局と3人ですぐに国保課へ向かいました。 

窓口では、6月に就職ができそうな状況なども含め Bさんの実情を説明し換価の猶予の申請を求めると「延滞金は今後賦課しないことを約束します。月数万円のバイト収入では生活も大変でしょうから、毎月納めることができる範囲で構いません。6月に正社員として就職できなかった時には換価の猶予の申請手続をしていきましょう」の提案に B さんも納得しました。 
帰りに、「一人で窓口に行きづらい時はいつでも相談して下さいね」と声を掛けると、「一人で相談に行った時とは全く違う対応でびっくりしました。本当にどうしたらいいか悩んでいて、相談して助かりました」と初めて笑顔を見せました。